事業内容

鋳物材料・アイメック

部門紹介

鋳材部・アイメック次長 高島

 

鋳材部の仕事

 鋳物メーカー様に、鋳物作りに欠かせない資材を納めています。鋳物は砂を樹脂で固め、そこに溶けた鉄を入れて作ります。当社は、溶けた鉄に添加する資材や砂を固める「鋳型」を作る際に必要な樹脂の販売を行い、それにまつわる小物も卸しています。取引先としては、主要10社、全100社を超えます。

 

 

海外での展開

 私自身は、ベトナム、フィリピン、ミャンマーを含め、東南アジアに年間の半分は滞在しています。2012年に海外の視察を始めてから、信頼関係を築くのに時間がかかりましたが、徐々に商品を入れさせて頂き、今では他のお客様を紹介してもらうまでの関係になりました。

 海外での目的は大きく二つあります。一つは、現地のお客様への資材の販売、もう一つは現地の鋳物メーカーで生産した製品を日本に輸入するということです。鋳物はニッチな業界のため、問い合わせも近年かなり増えてきています。

 

 

海外における金森産業・鋳材部の強み

 東南アジアでは、地元の商社との戦いになるわけですが、弊社の強みはアフターサービスです。販売した商品に何か問題が発生した時に、必ず最後まで面倒をみるという姿勢は、当社が選ばれている理由だと感じています。日本では今後、鋳物メーカーが新しく増える可能性は少ないでしょう。海外の手付かずの国にいかに参入していけるかが、鋳材部として今後伸びていくカギとなります。

 

 

アイメックの仕事

 アイメックは現在3名が所属しており、いずれもCAD/CAMが扱えるエンジニアです。アイメックでは、3台の3Dプリンターを使い、スチロールの粉の状態から、依頼された試作品の製作を行っています。本格的な製品生産の前に、「一個作ってみたい」「実際の形が見たい」という要望にスピーディーに応えることができます。

 

 

 

アイメックの強み

 アイメックの手法は、鋳物業界からも喜ばれています。従来はロストワックス法と呼ばれ、ロウを固めてそれを溶かし出し、その空間に鉄を流し込んで鋳物を作っています。アイメックでは、そのロウの代わりにスチロールを使っています。

 ロウの場合は金型が必要でしたが、スチロールの場合はデータさえあれば金型なしで成形できます。納期が早くなるという点で重宝されています。データをいただければ、2週間で鋳物をお届けできるのが特徴です。

 

 

需要の拡大

 自動車のエンジンブロック、マニホールド関係、昇降機メーカーなど、受注先も様々です。サイズの大きいものは、小さいものを貼り付けて完成させることができます。スチロールのメリットは、軽い、燃やせばすぐになくなるという点です。試作品を作る会社はたくさんありますが、スチロールをレーザーで固めるという手法は全国でも2社しかできないので、アイメック独自の強みと言って良いと思います。