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中国(江蘇省南京市)での隔離生活体験レポート 第3弾

隔離生活も佳境を迎えた13日目。

最後のPCR検査を受け、いよいよ解放のその時が近くなってきました。

数日前に、解放手順について簡単な説明がありました。医療関係者が持ってきてくれた手順書には、中国語版以外にも日本語版も用意されていたのには親切心を感じました。(日本語訳は肝心な個所の誤訳もありましたが)

 

そしてついに14日目。

隔離終了時間が過ぎたら医療関係者が部屋に呼びに来てくれるはずが、しばらく経ってもこないため、結局そのまま自分でホテルの部屋を離れることに。

隔離ホテルから門の入り口まで約200mあり、歩いて向かう出入口付近で一人の女性が立っていて、彼女が解放された人の記帳管理をしていました。

立ち話で、「このホテルには何人が隔離されていたのですか?」と伺ったところ、私と同便(関空―南京便)の人は計170人おり、その半分の85人が同一施設、残りの半数は違う場所の隔離ホテルにいる、ということでした。

 

こうして、短いようで長かった隔離生活が幕を閉じ、無事解放に至りました。3日に1回の頻度で出されたナマズ料理の弁当からも解放され・・・感無量です。

 

2度のPCR検査陰性証明を含めた隔離観察終了証明書

 

隔離生活を終えて感じたことは、現状、中国の防疫政策は、真にコロナ感染者の抑え込みに向けた取り組みを実施している、ということです。

その一つを裏付ける例として、隔離期間中の11月9日に上海で海外流入を除いては5カ月振りとなるコロナ発症者が1名出たことにより、同日に濃厚接触者、発症者の居住地区封鎖等含め約8,700名に対してPCR検査を実施し、全ての陰性を確認した、という実態にも表れています。1名でこの対応なので、当局のコロナ感染防止には並々ならぬ強い姿勢を感じました。

日本もコロナ感染者の拡散防止に向けた取り組みについては、国の政策は違えどまだ甘く感じる点も多く、根本的な防疫体制の見直しが求められると感じます。

 

最後に、この貴重な体験を経て、本当の異文化理解とは何か?ということを深く考えさせられましたが、「日本にはあって中国にはない良き事、中国にはあって日本にはない良き事」、を日中ビジネスの観点からも模索し、今後の中国での営業活動にも繋げていければと思います。