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「ちゃんと考える」ための3つの問い

(この内容は社内向けブログの記事を転載したものです)

 
<要旨>
  • 「ちゃんと考える」ためには、第三者の目線で「なぜ?他にないか?本当に?」の3つの質問を自問自答する
  • 第三者の視点を持つためには、仕事や「人・本・旅」、(勉強としての)株式投資などを通じて経験の幅を広める
 
<本文>
「ちゃんと考えろ!」と上司や先輩に怒られたことはありませんか?
一生懸命考えたつもりなのに、怒られる。あまり気分の良いものではないですよね。
では、どうすれば良いのでしょうか?
 
ロジカル・シンキングよりもクリティカル・シンキング
2001年の書籍「ロジカル・シンキング」以来、日本では論理的思考ブームが起きて久しいですが、「論理的に考える」とだけで良いのでしょうか?
確かに「なぜ」という問いに対する理由は必要なのですが、第三者を納得させられるものでないと単なる「屁理屈」になってしまいかねません。
ロジカル・シンキングでたどり着いた結論に対して、「本当に正しいのか」と第三者の目線で問いかける「クリティカル・シンキング」のレベルに到達する必要があるのではないでしょうか。
(ちなみにグロービスの論理的思考の授業のコース名は「ロジカル・シンキング」ではなく「クリティカル・シンキング」です。)
 
第三者の視点で「3つの質問」を自問自答する
第三者を納得させるためには、以下の3つの質問に答えられる必要があります。
それは、
  1. なぜ?
  2. 他にないか?(他の選択肢がないか?他の理由はないか?他の可能性はないか?他に検討すべき論点はないか?他の場合はどうか?)
  3. 本当に?(上記1,2や問いは妥当か?誤解や勘違いがないか?重要か(優先順位、寄与度はどうか)?現実的か(確率はどうか)?)
の3つです。
 
1の「なぜ?」を問うのは当然ですし、物事には何かしらの理由があるものです。強いていうなれば、論旨は明快な方が説明が容易です。
大事なのは2や3の問いへの答えです。
これが無いと第三者からの批判に耐える結論にたどり着くことが出来ません。
 
残念ながら、世の中を見ていると1の「なぜ?」のレベルで止まっていることが多いように思います。
例えば「〇〇というリスクがあるからです」と言っても、その確率が1%なのか99%なのか、リスクが顕在化したとしてどれだけの損失があるのかによってメリットとデメリットを比較した結論は変わります。
また「いやいや、こういう方法もあるでしょ。」「他にもBとかCみたいな理由があって、そっちの方が主たる理由(課題)でしょ」「そもそも問題なの?」など世の中の議論はツッコミどころは満載です。
 
第三者の視点を持つためには、視野を広げる
ツッコミどころ満載の議論が多いのは、仕方がないことかもしれません。リソースは有限だし、すべてのことに「他にないの?」「本当に?」などとやり取りしているとキリがありません。
とは言え、簡単に第三者目線でツッコミを入れる裏技があります。それは、視野を広げることです。
大局観や視野の広さがあれば、自らの知識のなかで反証や、「それは重要ではない」と切り捨てる材料を用意することができます。
では、どうやって視野を広げれば良いのでしょう。
ライフネット生命の創業者の出口さんは(人間が賢くなるために必要なのは)「人・本・旅」だと言います。私はこれに仕事や「勉強としての株式投資」を加えたいと思います。いずれにせよ、経験の幅がモノを言います。
 
経験の幅を広げ、自問自答し、思考の精度を上げていきましょう。
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